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片腕 (小説)[かたうで]
『片腕』(かたうで)は、川端康成の短編小説。ある男が、ひとりの若い娘からその片腕を一晩借りうけて、自分のアパートに持ち帰り一夜を過ごす物語。官能的願望世界を、シュール・レアリズムの夢想で美しく抒情的に描いている〔〔〔。1963年(昭和38年)、雑誌『新潮』8月号から(12月号は欠載)翌年1964年(昭和39年)1月号にかけて5回にわたり連載された。単行本は1965年(昭和40年)10月に新潮社より刊行された。翻訳版はエドワード・サイデンステッカー訳(英題:“One Arm”)をはじめ、各国で行われている。 == 作品背景 == 川端は『片腕』執筆の頃、睡眠薬の服用が高じ、1962年(昭和37年)2月には、禁断症状で入院したが、この薬の影響が、「前衛的ともみられる筆法」の導入による魔界がより具現化した本作や『眠れる美女』に鑑みられるという〔『新潮日本文学アルバム16 川端康成』(新潮社、1984年)〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「片腕 (小説)」の詳細全文を読む
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